高齢化がますます進行している現代では、介護業界や医療業界での人材不足が問題となっている。そこで活躍している看護師や理学療法士は、介護業界でも医療業界でも需要が高い職種だといえる。
そうした需要の高さを受け、いずれかの職種に就職したいと考えている学生は少なくない。どちらの職種に就くべきかと悩んでいる場合には、看護師と理学療法士の仕事の違いを知り、自分に合った職種を選択する必要があるだろう。そこで今回は、看護師と理学療法士の違いをまとめている。
看護師は、女性の仕事というイメージが強いが、近年では男性の看護師も増えている傾向にある。ただ、まだほとんどの割合を女性が占めているのが現状だ。
看護師は、入院患者や介護施設に入居している方の日々の体調管理がメインとなり、主治医の指示のもと医療処置や病状の観察、体温や血圧等のバイタルチェックを行なう。さらに、身体の清拭、食事や排泄などの介助など療養上のさまざまな世話のほか、生活面や健康面においての不安や心配の相談に乗るなどのメンタルサポートも行っている。
一方で理学療法士は、患者が起き上がるや立ち上がる、歩くなどの日常生活を行なう上で基本となる動作の改善を目指す役割を担っている。ひとりひとりに適切なプログラムを作成し、それに沿ったリハビリを提供していくのが仕事だ。
これから看護師もしくは理学療法士を目指すには、国家資格取得に向けて、3年制や4年制の養成学校もしくは専門学校を卒業しなければならない。いずれかの学校を卒業し、ハードルの高い国家試験に合格することで看護師や理学療法士と名乗れるのである。そう簡単に取得できる資格ではないため、早め早めから準備をしておくことが賢明だ。